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夏目漱石「坊ちゃん」

〇冒頭文『親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている。』

冒頭から主人公の特徴をエピソードを交え、テンポよく表現している。文章のリズムが良く、読み心地が良い。坊ちゃんと清との交流が郷愁を誘う。坊ちゃんが赴任先の学校の教師達に次々とつけたあだ名を清に手紙で報告する場面はユーモアに富む。読みやすい文章で笑いを交えながらも、しっかりと考えさせてくれる小説。人や社会を見つめる目を養ってくれる小説。

〇抜粋『考えてみると世間の大部分の人はわるくなる事を奨励しているように思う。わるくならなければ社会に成功はしないものと信じているらしい。』

〇抜粋『議論のいい人が善人とはきまらない。遣り込められる人が悪人とは限らない。』